ブラック訪問介護事業所⑩
※この話は実際に私がブラック企業で仕事をしていた話を元に記憶をたどりながら、書いています。実在の話です。 名称、名前等は架空の人物です。
前回のあらすじ
白並の退職を、思いとどまらせた私
白並への引継ぎ業務を着々としているのであった。
そんなある日、ブラック訪問事業所に新しい社員が入植してきたのだった。
新しい職員?
そう言えば、白並が来てすっかり忘れていたのか、私の代わりの人として黒山と面接を
していたことを思い出した。
それは、ブラック訪問事業所に実地指導が入る数日前
名前は福井 年齢は40代 女性
介護歴は障がい者施設で10年ほどの介護歴があり、当時は今回の介護福祉士の試験を受ける予定であるとのこと。
礼儀もよく、美しく、正直一目惚れしそうな第一印象があった。
正直、他のところでもやれる実力もあるのになんでうちのブラック訪問事業所を選んだんだろうと思った第一印象がある。
当初はこの福井という人が私の後釜ってことで予定にしていたんだけど、入職が面接後より、3か月先の話だったのと、実地指導が重なっていたため、ブラック訪問事業所に入職してくるとは当時の私は思っていなかったのだった。
そこに白並先に入職して、サ責のポジションは白並で決まってしまったのだった。
黒山も当初はサ責は福井にする予定だったのが、白並のサ責への熱意に触れ白並にしたのです。(ぶっちゃけると誰でもいいってのが黒山の考えみたいでしてw)
そうなると福井はどうなってしまうのかというと、黒山は違う使い道を考えているのでした。
新入社員登場
福井が初日入職してきました。
ブラック訪問事業所の責任者は私でしたが、私は福井が入職するなんて話知りません。
黒山は私には何も話を通さず、b型作業所の責任者黒沢に福井の指導を全部丸投げするのでした。
黒沢は、会社を我が物と思い、福井を初日からこき使います。
当然のように、福井は混乱します。
「誰の指示に従えばいいのかわからない」
訪問介護のサ責として入職する予定だったのに、よくわからない作業所の仕事をさせられたり、何でもする姿はまるで奴隷扱いでした。
私は、福井について黒山からは、何でも仕事します。
どんどん訪問介護のヘルパーの仕事を入れてくださいとしか話を聞かされていません。
黒山は、「何でも仕事する人、だからどんどん仕事入れてください」やたらに強調していました。
この話を聞いた私は、あっ…(察し)ていました。
もはや使い捨てにする気でしかありませんw
私は、一度福井と話をすることにしました。
福井との話し合い
※当時の内容です
福井「面接のときと話が違う、私は何でも屋じゃない」
私「仰る通りです。黒山とどのような話をされましたか?」
福井「黒山さんからは面接時と事情が変わったので、訪問ヘルパーとして働いてからサ責の経験を積んでくれと言われました。サ責をしてくれと募集しておいて、事情が変わったから、ヘルパーとして経験を積んでからサ責とはどういうことですか?」
私「福井さんの仰る通りです。お恥ずかしい話、私も黒山からは福井さんが入職すると以外なんの話も聞いておりませんでしたので、どういった詳細でこうなったのかが把握できてないです。申し訳ございません」
福井「○○さん(私のこと、以降著者と書きます)は悪くありません、謝らないでください」
私「今後どうされますか?」
福井「まだ初日ですし、少し様子を見たいです。黒山さんに話をして、今後は黒沢とは関わらないこと、著者さんの指示に従ってくださいと話をしました」
そして、私は、黒山からどんどん仕事したいとの真意を直接福井に質問しました。
福井は困惑します。
そんなこと言ってないのだから、当然、福井の中に不信感が漂います。
私は黒山は嘘を言っているとあっ…(察し)っていたので、福井の思っていることはこの時に分かりました。
この時の私は福井はもう辞めるだろうなと、あまり期待をしていませんでした。
私が退職するまであと9日
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。